11月18日(金)
当会は,全国の矯正施設はもとより,地元京都刑務所からの仮釈放により出所した人たちや満期で出所した人たち,また特別調整対象の人たちを受け入れているところ,当会の理事・評議員に受刑生活の処遇の実際を見学して,理解を深めてもらい,今後の更生保護事業に生かしていくため,京都刑務所の見学会を実施し,金有作理事長ほか10名が参加した。
同見学会において,入所から出所までの課程について「~いま,塀の中で行われていること~」の内容として,
犯罪の責任を自覚させる。
健康な心身を培わせる。
社会生活に適応するのに必要な知識や生活態度を取得させる。
そのための,一般改善指導及び,改善更生や円滑な社会復帰に支障を来す受刑者の個別の事情を改善するため行う指導(①薬物依存離脱指導,②暴力団離脱指導,③性犯罪再犯防止指導,④被害者の視点を取り入れた教育,⑤交通安全指導,⑥就労支援指導)などの実施状況についての説明を受けた。
その後,施設内の見学が行われた
11月9日(水)から一泊二日の日程で,島根あさひ社会復帰促進センターへの研修旅行を実施した。
金有作理事長をはじめ役員14名が参加した。
島根あさひ社会復帰促進センターは,法務省において新たな刑務所運営として位置付けられているRFI事業(官・民共同)によるもので,近代的な施設業務・処遇内容についての説明受けた後,所内見学を行った。
同センターにおいて,受刑者は更生復帰に向けて,動物介助活動,園芸療法等の教育を受け,求められる人材として再び社会に送り出すため,パソコン技能習得,理容師養成などの職業訓練も実施されており,新たな刑務所運営についての勉強になった。
二日目は,世界遺産に指定されている石見銀山を見学し,銀の鉱石等の発掘について先人の苦労をうかがい知ることができた。
さらに,広島平和記念公園に赴き,韓国人原爆犠牲者慰霊碑にお参りした後,原爆ドームを見学し,被爆の惨状を見て,改めて原爆の恐怖と残酷さを認識した。
平和のため,核兵器のない平和な世界に取り組み続けていくことの重要性と必要性を学ぶ機会であった。
10月18日~19日
10月18日(月)から一泊二日の日程で長崎県大村市にある,“大村入国管理センター”への研修旅行を実施した。
河炳旭名誉顧問,金有作理事長及び,王清一理事をはじめ役員17名が参加した。
“大村入国管理センター”は,法務省の機関として,日本から強制退去される外国人を送還するまでの間,収容し母国へ送還するための施設である。
役員一行は,庁舎内の会議室で約1時間,DVDを含めた出入国管理の業務内容と入管法の一部改正について説明を受けた後,施設内を見学して研修を終え た。
「最近は,中国,ベトナム,アフリカからの外国人の収容者が増えている」との話であった。
二日目は,長崎市内のグラバー園,平和記念公園と原爆資料館を見学した。
原爆資料館では,被爆の惨状と被災写真を見て,あらためて原爆の恐怖と残酷さを認識した。
“核兵器のない世界”に向けた平和の取り組みを続けることの大切さが如何に重要であるかを学ぶ機会となった。