6月21日(木)~6月23日(土)
今回の麻浦老人総合福祉館の見学は,社会福祉法人“こころの家族”尹基理事長の紹介で実現した。
在日の高齢者の皆さんが,地域社会の人々と共に,老後に目的を持って,人生を楽しく過ごすことのできる総合福祉館が京都にあれば,どれだけ素晴らしいことか!
文化センターと高齢者福祉センターの機能と組織を有する施設の建設こそ,韓国民団の目指すべき方向性であり役割である。
「夢と希望」を持って,未来に向かって一歩一歩前進して行こうと思う。
9月26日(金)~9月29日(月)
グローバル化が叫ばれている昨今,当会の理事・評議員が世界の文化を学んで温故知新を図るため,その知識等の吸収と理事・評議員間の親睦を深め,今後の更生保護法人の運営に活かしていくこと等の趣旨をもって9月26日(金)から3泊4日の日程で韓国研修旅行を実施した。
同研修旅行には,金有作理事長をはじめ,理事・評議員等14名が参加した。
第一日目は,午後からソウルに到着しての韓国入りであったことから,翌日開催される百済文化祭の見学に備え,儒城(ユソン)に宿泊した。
第二日目は,儒城から扶余(プヨ)まで移動し,第60回百済文化祭「百済!世界と出会う」をメインテーマのもと,扶余の街中において各種イベントが開催されている中,歴史的に日本とつながりのある百済大王陵,最後の宮殿跡,日本と関わり深い百済時代専門の国立扶餘博物館,扶蘇山城,百済陥落の際3000人の女官が白馬江へ身を投げた伝説が残る,落花岩見学と白馬江のクルージングを行い,夕刻の午後6時30分から松明等を照明とした幻想的な百済聖王の泗沘遷都行列を見学し歴史を学んだ。
9月26日(金)~9月29日(月)
第三日目は,扶余から,朝鮮半島が三国時代(高句麗,百済,新羅)と呼ばれていた時代の一国である百済の首都,公州(コンジュ)に移動し,ここでも第60回百済文化祭「百済!世界と出会う」のメインテーマのもと,各種イベントが開催されている中,百済の第25代目の王であった武寧王陵,城郭公山城,国立公州博物館で武寧王陵の代表的な遺物(国宝指定)を見学し歴史を学び知識を深めることができた。
10月30日(火)~11月2日(金)
10月30日(火)から三泊四日の日程で,ソウル特別市中部技術教育学院の視察ならびに田内千鶴子生誕100周年記念式典及び国連「WorId Orphans Day」制定推進大会へ出席のための研修旅行を実施した。
金 有作理事長をはじめ理事・評議員等16名が参加した。
第一日目は,「ソウル特別市中部技術教育学院」の視察を行った。同学院は,ソウル市で運営され,美容,調理,洋装など多科目にわたり,年齢に制限なく就職のできない人に対し,入学の門戸を開き,各人の希望に応じて昼間は1年,夜間は6か月の期間職業訓練教育を行い,卒業時には少なくとも1個以上のライセンスを取得して卒業しているとのことでありました。
なお,同学院への入学並びに教材などテキスト代,試験検定料,交通費など職業教育に係る費用についてはソウル市で全面的に支援しているとのことであり,国を挙げて雇用の促進,人材育成などに力が入れられていることを実感でき,就労は再犯防止に密接に関連しており,当会寮生の就労支援について新たな視点からの勉強になりました。
10月30日(火)~11月2日(金)
第二日目は,全羅南道木浦市で開催された田内千鶴子生誕100周年記念式典及び国連「WorId Orphans Day」制定推進大会に出席した。
木浦市民文化体育センターにおいて,異国である木浦市で孤児たちのために生涯を捧げて3千人もの孤児を守り育て,社会福祉の発展に大きく貢献された田内千鶴子さんの生誕100年周年記念式典が挙行された。
同式典の式前祝賀公演として「木浦市立舞踊団」による踊りと田内さんの故郷である高知県の「日本よさこい伝統踊り」が披露された後,各方面からの有識者による田内さんの功績を称えて祝辞が述べられ,田内さんの生誕100周年を記念して,「世界孤児の日」を制定して,世界の孤児を地球市民が愛し立派に育てようとのメッセージが発信され,田内さんの長男である尹基氏の感謝の挨拶の後,同式典は幕を閉じた。
人類愛に満ちた田内千鶴子さんの精神と更生保護事業は愛情を育むところに共通点を見いだすことができ,同大会に出席して「慈愛の心」について再認識しました。
10月30日(火)~11月2日(金)
第三日目は木浦の共生園を訪問しました。
共生園は去る1936年,田内千鶴子さんの主人である尹 致浩氏と田内さんが孤児たちを世話し,1968年に逝去されるまで3千人の孤児たちを育てた地で,その後,建物は整備され,施設の前がすぐ海で,後ろは山に囲まれ風光明媚な穏やかな環境の中で,共生園を我が家として施設職員の熱き愛情のもと,現在,幼児から高校生まで71人の方が生活されているとのことでした。